吉田いずみのショートショート

The legend of Lady Island

( おなご島の伝説 part3)

いずみ「ねえ亜紀、ブチさぶうない?」
亜紀 「ちょっとぉ、東京で"ブチ"って言うのやめん?ほじゃが、さぶー。」
調布の飲み屋を出て、コートの襟を立てて歩く二人の前に、タクシーが止まる。
タクシーから降りてきたのは、Everyday Newsの西川、かびくさい巻物を手にした森島、おリコー社の加登岡であった。加登岡はなぜかギターをタクシーのトランクから出している。
いずみ「あ、あんたら、どしたん?」
森島 「いずみちゃん、冷凍保存の呉弁、もっと聞かしてくれー。」
西川 「森島、そんなことを言ってる場合じゃないと。」
亜紀 「西川くん、語尾が博多弁…」
西川 「今、それはええと!いや、いいんだよ。それより宮ギーンから複写機のことで電話があった。急を要している。大上亜紀さんにもご協力をお願いしたい。」
加登岡「あ、君が大上さん?写真よりきれいだ。」
森島 「加登岡、それより巻物じゃ。"おなごじまとよぶ"の後の解読ができたんじゃ。」
亜紀 「にゃににゃにぃ?」
西川 「その話は後だ。宮ギーンの話によると、あの複写機が忽然と消えたとのことだ。複写機の行方を追ってほしいと依頼を受けた。それで複写機に詳しい加登岡くんを極秘で呼んだのだ。」
いずみ「おリコピーじゃけんね。」
西川 「実は、ゼロゼロクスクスの清澤にも電話をした。ところが清澤ときたら、、あ、西川〜、24年ぶり、お、ひ、さあ(お久しぶり)と、こうだ。置いてきた。」
加登岡「あ、そう言えば、僕は西川くんと同じクラスになったことあったっけ?」
亜紀 「二人とも、2年7組ぃ、はぶちゃんクラスだっしょ。ひゃひゃひゃ。」
西川 「ふう…しあわせな奴らだ。そうこうしていたら、森島が巻物を持って我がEveryday Newsに飛び込んできた。社会部の私としては、巻物は後、と思ったのだが、その巻物に…」 森島 「ほじゃけんのう、その巻物にのう…」
加登岡「西川くん、時間だよ。」
西川 「そうだ。西調布の飛行場に、我が社のセスナ機を用意している。今からこの五人で、私のふるさと江田島に向かうのだ。」
亜紀 「えったじま〜?」
かくして五人は真夜中の東京を後にし、一路、江田島に飛び立ったのである。

第3話 完

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