・・・お餅・・・その1 方向音痴は誰だ・・・





中国出張の3日目。
天津からの移動日なので、ホテルに入ってしまえばナニもする事が無い。
K氏(中国訪問歴2年半)が、

「時間つぶしにニセモノ市場にでも行ってみますか?」

なんて言うので、同僚N氏と共に街へ繰り出した。

上海で「乗ってはいけない」と言われているらしい「赤いボディー」のタクシーしかつかまらず、その意味を十分に理解しながら世紀公園入口へ。

ここから歩きで・・・・
・・・・・・・

・・・・・・・・・・・・

・・・・・・・・・・・・・・・・・・

すでに20分程歩いているのだが・・・・


「スミマセン。場所間違えたかも・・・・」

まあ、上海初日だから散歩したと思えばいいのだが、あいにく雨が降り始めたので、 飯を食いに行こうって事になり、地下鉄へ乗ってみようということになった。

但し、地下鉄はK氏も初めて。

まあ、なんとかなるだろうって事で切符売り場へ。

路線地図とホームを見ていて気が付いた。
おフランスの地下鉄の路線表記と同じである。
進行方向の終点駅名と、次の駅名が表示されている。
これなら市街地図いっちょ持ってれば無問題?

「和食にしましょう」とK氏。

2号線で5元の切符を買って自動改札へ。
切符はプラスチック製のIDカードみたいなヤツ。
改札出口で回収されて、再利用するらしい。

地下鉄はまだまだ新しく、新車の臭いが残っていた。
そして、車内で子供がアルバイトのビラ配りというか、 座席に座っている乗客に対してビラをばらまきながら車中を移動していった。

「せめてティッシュをバラまけよ・・・」

後ろ姿をおっかけていたワタシに、今度は老婆がぴたりと吸い付く。
小銭の入った紙コップを揺らしながら何かブツブツと・・・

(コレが世に言う「ものもらい?」・・・いや、あれは目の病気か)

「小銭ですらやってはいけない」と言われていたので無視。ひたすら無視!
小銭と思ってやってしまうと、さらにまとわりついてくるらしい。
まあ、背広にネクタイだったらスグに「日本人=カモ」の方程式が出来上がるらしい。
背広着て無くて普段着のK氏でさえ、スグに日本人とばれる。

日の丸をしょって歩いているわけでは無いのだが・・・不思議だ。

そうこうしているうちに地下鉄の目的駅。
プラの切符が飲み込まれ、ゲートを押して通過。
階段を上るとそこは・・・

足下ぐちゃぐちゃの工事現場だった。
いや、地下鉄入り口の通り全部が工事中で、掘り返してあるのだ。
上海万博のため、あっちでもこっちでも工事中。

そういえば天津もオリンピックのサッカー会場となるためか、 工事だらけだった。

ツアーコンダクターK氏のコトバに従い、歩くこと30分。

困りました。
またまた迷子。
どこにいるのか判らない。
周りの状況は、一言で言うと、映画に出てくる香港のスラム街?
珍しくでっぷりと太った唐揚げ店の姐さんにK氏がカタコトで道を聞く。
どうやら正反対の方向に歩いてきたらしい。
雨も降り始めた。
小生のタバコも切れた。
(嬉しいことに中国はタバコ吸うのは割と自由?持っていった1カートンが、わずか4日で無くなった)
ローソンで買った25元の傘は、一回強風でオチョコになったとたん、骨がバラバラになった。

「実は自分で歩いた事無いんです。全部タクシー使ってたから」

K氏の発言を日本で聞かされていたら、恐らく血の雨がふったであろう。
が、ここは異国の地の3日目。
覚えた言葉は「ろぁうさんしぃろ」(ホテルのある通りの名)と「まいたん」「ぱぴょ」じゃあ、 センセにすがるしかない。
まあ、脚は疲れたけれど、けっこう面白く散歩したってコトで納得し、目的地の

「忍者屋敷」に着いた。

テーブル担当の小姐は、「影丸」というネームプレートを付け、「あずみ」のコスだった。

ちなみに・・・
和食は、ちゃんと和食だった。

しっかり飲んで喰った後、K氏が訳のわからないコトを言った。
それが悪魔の呪いであることを知っていれば・・・

「もう一つのトンネルを通って帰りましょう」

上海二度目のN氏には、その意味が理解出来ていたようだった。



以上「方向音痴編」
次回投稿分は「もう一つのトンネル」
手が疲れなければ、メインタイトルの「・・・お餅・・・」の謎に迫る予定?




***  辛苦了!  ***
 




   再見        





その2へ続く>>>


<<<戻る